【笙(しょう)】 十七本の細い竹の根元には、小さな合金の板に切り込みを入れた「舌」がつけられています。竹に空いた穴を押さえると息が伝わり、舌がこすれ合う音を出します。複数の竹を同時に押さえて和音を奏で、拍子に合わせた息の強弱で演奏の波を作り出します。天から差し込む光を表す音と言われます。 |
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【篳篥(ひちりき)】 二十センチほどの細い竹に、葦をつぶして作られたリードをつけて音を出します。上下九つの穴が空いており、無段階に音階を奏でることができます。三管中、最も人間の声に近い音であり、大地の声を表す音と言われます。主旋律を担当します。 |
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【龍笛(りゅうてき)】 四十センチほどの太い竹に、息を入れる穴と指穴を空けた楽器です。二オクターブの音域が出ます。合奏では、篳篥の主旋律を補い、高音での副旋律を担当する場合が多いです。天と地の間を泳ぐ龍の鳴き声を表す音と言われます。高麗楽では一音高い「高麗笛」を用います。 |
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【鞨鼓(かっこ)】 左右を交互に叩く「モロライ」、左手で連続的に叩く「カタライ」など、いくつかの手法を交えて、合奏の合わせどころを決定します。雅楽には、指揮者はおりませんが、この「鞨鼓」がそれに似た役割を果たします。右舞では「三ノ鼓」を用います。 |
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【太鼓(たいこ)】 牛皮の太鼓を二本のバチで打って演奏します。左手で弱く打つ「ズン」と、右手で強く打つ「ドウ」という二種類の打ち方により、合奏の拍節をはっきりさせます。 |
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【鉦鼓(しょうこ)】 唯一の金属打楽器。二本のバチで打ち、鞨鼓や太鼓に合わせて、かわいらしい音で彩りをそえます。 |
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【楽琵琶(がくびわ)】 四本の絹糸でできた絃を、左手で押さえ、右手のバチで弾きます。合奏では、和音を大きな拍節に合わせて演奏し、演奏の間や波を作り出します。 |
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【楽箏(がくそう)】 十三本の絹糸でできた絃を、演奏する調子に合わせて調絃し、拍節に合わせて演奏します。合奏では、拍節間の細かいリズムを決める役割を持ちます。 |